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我が家では、上の子(2歳児)にはテレビやYouTubeを普通に見せている。下の子(約5ヶ月)には意図的に見せているわけではないが、テレビがついている部屋で寝転がっていると、つい画面を見てしまっている。
見せない方がいいとしている家庭も少なくないと聞くので、どんな害があるのか、メリットはあるのか、何歳から・どのくらいなら見せていいのか、チャッピーに聞いてみた。
チャッピーに聞いてみた
「テレビは悪だからゼロ」という単純な話ではない
今の研究を踏まえると、テレビをゼロにすべき、という単純な話ではないらしい。大事なのは、この5つとのこと。
- 年齢
- 時間
- 内容
- 誰と見るか
- テレビのせいで、何が減っているか
我が家に当てはめると、上の子はルールを決めて見てもいい年齢、下の子には積極的に見せるメリットはほぼないので意図的な視聴はまだ不要、ただ、お姉ちゃんが見ているテレビをたまたま数分見る程度まで神経質にならなくていい、という整理になった。
どんな悪影響があると言われている?
テレビそのものが脳に毒のように働くというより、長時間の画面が、乳幼児にとってもっと大切な経験を置き換えてしまうことが問題になるらしい。
例えば5ヶ月なら、テレビを見る30分と、パパ(ママ)の顔を見る・声を聞く・物を触る・寝返りする30分は、発達の面では同じ30分ではないとのこと。乳児は、画面で見た内容を現実の世界で活かすのがまだ苦手で、18ヶ月(1歳6ヶ月)未満では画面からの学習効果は小さいとされているらしい。
睡眠との関連も指摘されている。画面を見る時間が長いと、睡眠時間が短くなったり、寝つきや睡眠の質が悪くなったりする傾向がかなり一貫して見られるとのこと。就寝前の光や刺激の強い内容が原因の候補らしい。
ただし、こうした研究では、「画面時間が長いから発達が遅れる」のか、「もともと落ち着きにくい、親が忙しいなどの事情があって画面時間が増える」のかを、完全には分けられないものも多いらしい。なので「YouTubeを見せたら言葉が遅れる」「テレビで注意力が壊れる」と決めつけるのは言い過ぎとのこと。テレビで自閉症になる、脳が壊れる、という根拠もないらしい。
ちなみに上の子は18ヶ月未満の頃から普通にテレビを見ていたが、言葉の発達はむしろかなり早く、歯医者さんに「もうこんなに話せるの?」と驚かれたこともある。一方で1歳6〜7ヶ月頃からイヤイヤが始まり、それが今もずっと続いている(笑)
テレビとの関係を勘ぐりたくなるが、これは単なる個人差だと思う。
もう一つ、テレビがつけっぱなしになっているだけでも、子どもの遊びへの集中が短くなったり、親子の会話が減ったりすることが報告されているとのこと。日本小児科学会も、「つけっぱなしにせず、見たら消す」「一人で見せず、一緒に歌ったり問いかけに応えたりする」ことを提言しているらしい。
メリットはある?
5ヶ月の子については、テレビを見ることで発達上のプラスは、あまり期待できないらしい。「英語の動画で英語が身につく」「知育動画だから頭にいい」という段階ではまだないとのこと。例外として、親戚などとのビデオ通話のように、相手とやり取りがあるものは、良い使い方として扱われているらしい。
一方、2歳を過ぎるとメリットも出てくるとのこと。教育的な内容や、親と一緒に見ることが、言葉の発達にプラスになるという研究があるらしい。ストーリーに合った映像・歌・効果音が理解を助けることもあるとのこと。ただし、画面だけより、親子で実際に話したり遊んだりする方が効果は大きいという点は変わらないらしい。
18ヶ月〜2歳は、実は「学べるようになってくる移行期」
「18ヶ月未満は学べない、2歳になったら急に学べる」というような、はっきりした境目があるわけではないらしい。18〜24ヶ月は、画面からも少しずつ学べるようになってくる移行期とのこと。
実際、上の子は1歳6ヶ月になるよりもっと前から、動物の動画を見て「ワンワン」と言葉を覚えていたような場面があった。これも十分あり得る話らしい。12〜24ヶ月でも、親が一緒に見て言葉を繰り返し教えると、動画から新しい単語を学べることを示す研究があるとのこと。
ただし、「動画だけでゼロから覚えた」とは言い切れないらしい。それ以前に散歩中の犬を見ていたり、絵本で犬を見たり、パパ・ママが「ワンワン」と言っていたりして、現実+絵本+動画+親の言葉が全部合わさって、言葉の概念ができた可能性が高いとのこと。
- 動画で「ワンワン」を見る
- 親が「ワンワンいるね」と言う
- 絵本でも犬を見る
- 公園で本物の犬を見る
- 「ワンワン!」と言えるようになる
こういう形が、幼児の言葉の学び方としては自然らしい。「親と一緒に見る」ことが大事なのは、画面と現実を親が橋渡しできるからとのこと。「画面を見ること」そのものより、「画面をきっかけに誰かとやり取りすること」の方が重要らしい。
ただし、「学べる」=「見せた方がいい」ではないとのこと。18ヶ月児が動画から言葉を覚えられるとしても、動画30分を見せる方が、パパ(ママ)と絵本30分を見るより発達に良い、ということにはならないらしい。この時期の画面は、「教育の主役」ではなく、「現実世界の経験を補助する材料」くらいに考えるとちょうどいいとのことだった。
ちなみに、18〜24ヶ月についてはWHOとアメリカ小児科学会でも少し立場が違うらしい。WHOは1歳児(12〜23ヶ月)の座って見るスクリーンタイムを推奨しないという、かなり保守的な立場。一方アメリカ小児科学会は、質の高い内容を選んで一緒に見るなら可能、という立場とのこと。どちらが正しいというより、WHOは健康・運動・睡眠を含めた生活全体を見た安全側の基準、アメリカ小児科学会は実際に家庭でどう使うかまで踏み込んだ基準、という違いらしい。
上の子なら、「ぞうさん出てきたね」「この前、動物園で見たね」「一緒に踊ろう」のように、現実につなげる声かけをすると、ただ見ているだけの時間ではなくなるとのこと。
何歳から、どのくらい?
代表的な目安はこちら。
- 下の子(約5ヶ月):意図的に見せることは基本なし。世界保健機関(WHO)は、1歳未満はスクリーンタイムなし、1〜2歳(12〜23ヶ月)も座って画面を見ることは推奨しない、としている
- 上の子(2歳):1日1時間以内が一つの目安。WHOは2歳で「1時間以下、少ないほどよい」としている
日本国内の基準は、団体によって少し違うので紹介しておく。日本小児科学会の提言(2004年)は「2歳以下に長時間見せない、つけっぱなしにしない」で、日本小児科医会はもっと厳しく、2歳までは視聴を控えること、それ以降もメディア全体の接触時間を1日2時間以内にすることを提言しているらしい。どちらも古い提言なので、WHOや、アメリカ小児科学会の最新の方針もあわせて見るといいとのこと。
アメリカ小児科学会の最新の方針は、「1日○時間」という数字だけでなく、内容・状況・子どもの特性・睡眠や遊びを圧迫していないか、を見る方向に進んでいるらしい。
なので、「1時間を超えたらアウト」のような運用はしない方がいいとのこと。例えば雨の日に1時間半見たとしても、その日に絵本をたくさん読んで、遊んで、家族と話して、十分寝ているなら、それだけで問題とは考えないらしい。逆に、毎日3〜4時間テレビがつきっぱなしで、外遊び・絵本・親子の会話が減り、寝る時間も遅くなっているなら、見直した方がいい、という考え方とのこと。
5ヶ月の子が、お姉ちゃんのテレビをたまたま見てしまう場合
これは、肩の力を抜いて大丈夫らしい。「なんか光って動いてるぞ」と5分、10分見てしまうことまで、完全に防ぐ必要はないとのこと。数分見たら発達に害が出る、という基準は示されていないらしい。
避けたいのは、朝から晩までテレビがついていて、赤ちゃんが何時間も画面の方向を見ている、という状態とのこと。
お姉ちゃんが見る時は、普通にテレビをつけていいらしい。その時、下の子をわざわざテレビの正面に寝かせる必要はなく、少し向きを変えて、おもちゃや家族の顔も視界に入るようにするくらいで十分とのこと。そして、お姉ちゃんが見終わったらテレビを消す。「赤ちゃんがいるからテレビ禁止」ではなく、「誰も見ていないテレビは消す」くらいがちょうどいいらしい。
見せるなら、どんな見せ方?
分数よりも、「何を見るか」「誰と見るか」「いつ見るか」を整える方を優先するといいとのこと。
- 教育・物語・歌・動物など、年齢に合った内容を親が選ぶ
- できれば時々一緒に見て、「これ何してるんだろうね」「○○ちゃんもやってみる?」と話す
- 見終わったあとに、歌ったりごっこ遊びにつなげる
正直、「親が選ぶ」は理想だが、うちの上の子くらいになると「お風呂行ったら、〇〇(自分が見たいもの)見られる?」と交渉してくるので、なかなかその通りにはいかない。
YouTubeは特に、自動再生・無限に出てくるおすすめ・短い動画の連続再生で、「もう1本」となりやすい作りになっているらしい。2歳児なら、自由に選ばせるより、親があらかじめ決めた動画やプレイリストだけ見て、終わったら終了、の方がおすすめとのこと。短い動画を延々スワイプする形式は、今の年齢では使う理由はないらしい。
睡眠については、寝る1時間前は、なるべく画面なしにするのが今の推奨とのこと。
我が家の場合
チャッピーの整理を我が家に当てはめると、こうなる。
- 上の子は、テレビ・YouTubeを禁止しない。1日1時間前後を目安にして、多少超える日は気にしない。ただし、つけっぱなし・YouTubeの自動再生・寝る直前は避ける。ちなみに、見ているのはAmazonプライム・ビデオ、TVer、YouTubeなど
- 下の子は、意図的には見せない。お姉ちゃんのテレビが目に入るくらいは気にしない
ちなみに我が家が普段使っているAmazonプライム・ビデオは、年会費5,900円でいろんな動画が見られて、とにかくコスパがいい。広告が入ることもあるが、正直そこまで気にならない。
動画だけじゃなく、配送料が無料になったり、音楽が聴けたり、一部の本が読めたりと、おまけがいろいろ付いてくるのもうれしいところ。
Amazonプライム(30日間の無料体験あり)絵本や公園など、画面以外の遊び・会話・運動・読み聞かせが十分ある家庭では、「テレビを1分でも減らさなきゃ」と数字だけ追いかけるより、生活全体のバランスを見る方が、今の考え方にも合っているらしい。
まとめ
「テレビは悪」でも「見せ放題でOK」でもなく、画面の時間よりも、絵本・外遊び・会話・睡眠がちゃんと確保できているかを見る、というのが今回の整理だった。
気をつけたいことについて、今のやり方を振り返ってみると、案外もう自然にできていることばかりだったが、改めて言葉にするなら、この3つ。
- 寝る1時間前は画面なし
- YouTubeは自動再生にせず、決めた動画だけ見る
- 誰も見ていないテレビは消す
上の子のイヤイヤや「まだ見たい!」で、毎回守り切れるとは限らないけれど(笑)、絵本や外遊びなど画面以外の関わりもしっかり持てているので、生活全体で見れば今のところ問題なさそうだと思えた。
参考にした資料
- WHO(世界保健機関)To grow up healthy, children need to sit less and play more(2019年)
- 日本小児科学会・日本小児科医会「乳幼児のテレビ・ビデオの長時間視聴は危険だ」提言(2004年)の解説(日本小児医療保健協議会・山縣然太朗)
- AAP(HealthyChildren.org)Helping Kids Thrive in a Digital World: AAP Policy Explained


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