下の子(約5ヶ月)が、最近横向きやうつ伏せで寝ていることが増えた。仰向けから寝返りはできるが、うつ伏せから仰向けに戻る「寝返り返り」は、できる時とできずに泣いてしまう時がある。日中はある程度したら仰向けに戻しているが、夜中は気づけないことも多い。
この段階でどう考えればいいか、安全な睡眠環境のポイントも含めてチャッピーに聞いてみた。
チャッピーに聞いてみた
「寝返りはできるが寝返り返りは不安定」な今の段階
アメリカ小児科学会(AAP)の情報では、1歳までは昼寝も夜も必ず仰向けで寝かせ始めることが推奨されている。横向きで寝かせ始めるのも推奨されていない。横向きは不安定で、うつ伏せへ移りやすいためらしい。
そのうえで、仰向け→うつ伏せ、うつ伏せ→仰向け、の両方向を自分で安定してできるようになったら、本人が選んだ姿勢のまま寝かせて構わないとのこと。一方、まだ一方向にしか確実に寝返れない場合は、うつ伏せになっているのに気づいたら仰向けに戻していい、とされているらしい。
「仰向けで寝かせる」というのは、寝床に置く瞬間だけの話ではなく、親が横向き・うつ伏せの姿勢を作って寝かせない、という意味らしい。そのうえで、今回のように「寝返り返りができる時とできない時がある」段階では、こんな運用になるとのこと。
- 寝床に置く時は必ず仰向け
- まだ起きているうちに、目の前で本人が横向き・うつ伏せになった → 今は仰向けに戻す
- 夜中にたまたま起きてうつ伏せに気づいた → 仰向けに戻す
- 気づかず本人が寝返っていた場合 → 一晩中監視する必要はない
「寝返るたびに絶対すぐ戻さなければ」ということではなく、「戻してあげてよい」というくらいのニュアンスらしい。もう少し成長して、日中に仰向け⇄うつ伏せを本人が普通に何度もできるようになったら、目の前で横向き・うつ伏せになってそのまま寝ても、戻さなくて大丈夫になるとのこと。
「夜中も30分ごとに確認しなければ」と気負う必要はなく、そこまでは求められていないとのこと。
一番大事なのは、寝返らせないことより「安全な寝床」
寝返ってしまっても窒息リスクをできるだけ下げた寝床を作ることの方が大事らしい。
スワドルについては、もう寝返りができているので昼寝も夜も卒業する段階とのこと。両腕が自由で胸・胴体を締め付けない普通のスリーパーなら使えるが、「うつ伏せにならないようクッションで挟む」「寝返り防止ベルト・枕を使う」といった、姿勢を固定するグッズは推奨されていないらしい。それ自体が窒息・挟まり込みの原因になり得るとのこと。
家庭用の呼吸・心拍モニターも、「うつ伏せ対策」として導入する必要はないらしい。乳幼児突然死症候群(SIDS:健康だった赤ちゃんが眠っている間に突然亡くなってしまう、原因がはっきりしない病態)を予防する証拠はなく、安全な睡眠環境の代わりにはならないとされているとのこと。
むしろ日中、起きている時にタミータイムを続けて、うつ伏せで頭を持ち上げる・寝返り返りする経験を十分作っておく方が自然らしい。うつ伏せから仰向けへの寝返りは6ヶ月頃の発達の目安の一つとされていて、もうすぐ5ヶ月ならまだ安定していなくても普通の範囲とのこと。
今夜から確認したい安全睡眠チェック
- 親が横向き・うつ伏せの姿勢を作って寝かせない(毎回仰向けからスタート)
- 硬く、平らで、傾斜のない寝床。敷くのはフィットしたシーツだけ
- 枕・掛け布団・毛布・ぬいぐるみ・クッション・ベッドバンパー・タオルなどを寝床に置かない
- スワドルは終了。両腕・身体を自由に動かせるスリーパーなら可
- 寝返り防止グッズを使わない
- 可能なら少なくとも生後6ヶ月頃までは同室・別寝床にする
- ソファ・大人用ベッド・バウンサー・傾斜した寝具を通常の睡眠場所にしない
特に重要なのは、「顔の周りに何もない」ことらしい。5ヶ月頃になるとかなり動くので、昨日まで足元にあったタオルが今日は顔のところまで来ることがある。「顔の近くに置かなければ大丈夫」ではなく、最初から寝床の中には何も置かないと考える方が安全とのこと。
判断をシンプルにすると
- 寝返り返りがまだ不安定な今:気づけば戻す。寝かせ始めは必ず仰向け
- 起きている時に仰向け⇄うつ伏せを日常的・安定してできるようになったら:寝かせ始めだけ仰向け。その後は戻さなくていい
何回成功したら「安定」とみなすかという医学的な回数基準はないらしい。「たまたま1回できた」ではなく、日中に本人が必要に応じて自然に両方向へ動けている状態を目安にするといいとのこと。
理想と現実のギャップも正直に
ここまでの内容、頭では分かる。ただ実際には、横向きで自分の手をじーっと見ながら、いつの間にか寝ている、というのがうちの子の入眠パターンになりつつある。目の前で気づくたびに仰向けに戻すのが理想なのは分かるが、それで全然寝てくれない日もある。
ガイドラインが問題にしているのは「横向き・うつ伏せそのもの」というより、「まだ自分で仰向けに戻れないのに、その姿勢で長時間眠ってしまうこと」らしい。表現も「戻してもよい」であって、絶対的な義務ではないとのこと。なので、
- 寝床の安全性(硬いマットレス、周りに何も置かない)は妥協しない
- 気づいた時は仰向けに戻すのを基本にする
- それでも全く寝てくれない日は、無理に戦い続けなくていい
くらいの現実的な落としどころで、しばらくは付き合っていこうと思う。この不安定な時期がそう長く続かないのも、少し救いだった。
まとめ
今一番安心につながるのは、「夜中の寝返りを完全に防ぐ」ことより、「親が気づけなくても、可能な限り安全な寝床になっている」状態を作ること、というのが今回一番腑に落ちた考え方だった。
顔の周りに何も置かない、スワドルは卒業、寝返り防止グッズは使わない。この基本を守りつつ、日中のタミータイムで寝返り返りの練習を後押ししていこうと思う。
参考にした情報源
- Moon RY, et al. Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2022 Recommendations for Reducing Infant Deaths in the Sleep Environment. Pediatrics. 2022;150(1):e2022057990.(アメリカ小児科学会)
- AAP(HealthyChildren.org)Swaddling: Is it Safe for Your Baby?
- NICHD(米国国立衛生研究所)What Does a Safe Sleep Environment Look Like?
- 消費者庁「0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!」


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